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カメラレビュー vol.36

SONY α7sⅡ

· カメラ

今や時代はフルサイズミラーレス。

そう言っても過言ではないかもしれません。

フルサイズミラーレスの先駆けであったSONYは、トランスルーセントミラーテクノロジーを搭載したEVFのα55発表以降OVFによるファインダーを廃止、フルサイズミラーレスの先駆けであるα7を発売したあたりからデジタル一眼レフ機そのものを縮小し、ミラーレスに重点を置いたラインナップとなっています。

ミラーレスの弱点であったEVFの精度や連写時にファインダーが見えなくなったりコマ送り状態になったりする、いわゆるブラックアウト問題も昨今の機種では解決し、見え方もOVFにかなり近い自然なものとなってきました。

そのSONYのα7はノーマル機の他に高画素モデルのα7R、高感度モデルのα7sというシリーズ構成になっており、α7sは現在2代目が販売されております。

今回はSONY α7sⅡのお話です。

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(著作権者:Dave Dugdale、ライセンス:CC BY-SA 2.0 出典元:リンク

2014年6月に発表されたα7sは高感度を重視したカメラで、常用ISO感度はISO100からなんと102400まで、拡張モードでISO50~409600まで使えるというとんでもない高感度性能を持ったカメラでした。

筆者もしばらく使用していたのですが、ISO10000オーバーでもノイズが少なく、夜の街を補助光無しで普通にスナップできる実力にびっくりしたものです。

今回の2代目、高感度性能は初代と変わりないスペックなのですが初代の時に不満だった点がかなり改善され、新しいカメラに生まれ変わったような印象すら感じました。

まず外装からですが、縦横のサイズは初代とさして変わらないもののボディの厚みが1センチ程増して60.3mmとなっています。

これは大きくなって持ちにくくなったのではなく、初代のボディが薄くて少し持ちにくかったところが太くなって持ちやすくなった・・というところですね。

グリップ形状もノーマルのα7Ⅱと同じような形状となり、指のかかりも良くなりました。

反面、重さが先代より150g程重くなってしまいました。

先代にはない手ぶれ補正システムが採用された事も重量増加の一因かもしれませんが、ここはちょっと残念ですね。

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(著作権者:Sony Europe PR Team、ライセンス:CC BY 3.0 出典元:リンク

その手ぶれ補正システム、α7Ⅱと同様に5軸の手ぶれ補正システムが採用されています。

高感度に強いということは、感度を上げることによってシャッタースピードが稼げる=手ぶれを抑えられる・・と思っていましたが、それでも意外と手ぶれを起こしてしまうもので、α7sに手ぶれ補正が付いたら最高だなぁと思っていました。

2代目は高感度と手ぶれ補正が効いて、暗い場所でもぶれる事なくシャープに撮影できるようになりました。

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(著作権者:Sony Europe PR Team、ライセンス:CC BY 3.0 出典元:リンク

イメージセンサーについては先代と変わらず、有効画素数は約1220万画素となっています。

最近のデジカメはAPS-Cサイズのセンサーでも2,000万画素は普通で、高画素でありながら高感度も強いカメラが増えています。

しかしながら画素ピッチ(画素と画素の間隔)が広ければ広い程高感度でもノイズが少なく、ダイナミックレンジの広い写真が撮れるのは今も昔も変わりません。

高感度に特化し、フルサイズの広さのセンサーに対して1220万画素と余裕の画素ピッチにした結果、逆に明るい場所でのISO100など低感度撮影をする場合において、他のシリーズのα7に比べて透明感のある写真が撮れる気がしました。

余談ですがフルサイズ一眼レフが出たばかりの頃、キヤノンの初代5DやニコンのD3は今の高画素機に比べ、写真の透明感というか立体感が凄いと昔の写真を見返しながら思っていたところでした。

両機に共通した点は1200万画素位の低画素であること。

壁一面に引き伸ばすような写真を撮らない限りは画素についてはむしろ低画素のほうが深みのある写真が撮れるのではと再確認した次第です。

私の中ではもう一つ、5コマ/秒の連写性能を上げてもらいたかった。

画素が少ないという事は一枚当たりの写真データサイズもそんなに大きくはないはずなので、もっと連写できるのではないかと思っています。

夕方から夜にかけての飛行機や鳥などの動体を昼間と同じようにフォーカス追従で連写できれば素晴らしいと思うのですが・・これはまた、3代目に期待するとしましょう。

朝から晩まで丸一日光の加減を気にせずに撮れるα7sⅡ。暗い舞台やライブなどでも大活躍できるスーパーカメラです。

ライター情報

ひろの ゆげのん 

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