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カメラレビュー vol.31
OLYMPUS PEN-F

· カメラ

ミラーレス一枚ガンの市場を大きく開いたオリンパス。

現在昔の一眼レフのようなスタイルのOM-Dシリーズが人気のメーカーですが、昔のレンジファインダー機を模したようなもう一つのシリーズ、かつての名機「PEN」の名を継承したOLYMPUS PENシリーズはE-PL9で9代目となりました。

そのPENシリーズの最高峰、レトロ調を極めたような外観のPEN-F。

その存在感あるデザインは他のミラーレス一眼と一線を画すものです。

今回はOLYMPUS PEN-Fのお話です

デザイン

OLYMPUS PEN-F 握りたくなる イメージ

メカ好きなら思わずテーブルに置いて斜めから撮りたくなってしまうそのデザイン。

オリンパスのPENシリーズは、初代よりかつてハーフサイズの一眼レフの名機種であった1963年に発売のPEN-Fのスタイルを模していました。

現代のPEN-F、その名のままのカメラは、銀塩のPEN-Fと並べると瓜二つです。

軍艦部を上から見ると操作部はほぼ右手側に集中していて、左側は電源スイッチとファインダーだけ。

そうそう、オリンパスのPENシリーズは基本EVFを搭載しておらず、オプションでホットシューに取り付ける形でしたがPEN-Fでは236万ドット、ファインダー倍率1.23倍の有機ELを使ったEVFが付きました。

OM-DのEVF同様に高精細で見やすいファインダーとなっており、OVFシミュレーションモードを使用するとまるで光学ファインダーを覗いているような感じになります。

EVFはその特性上、暗部が黒潰れしやすい特徴があるのですが、このOVFシミュレーションモードを使用するとダイナミックレンジを上げて暗部を持ち上げ見やすくするという仕組みですね。

そしてモニター。

PEN-Fではチルト式では無くバリアングル式のタッチ式モニターが採用されています。と、ここまでは普通に良くあるモニターなのですが、オリンパスのこだわりがここにも。なんと、このモニターの裏にはシボ調の貼り革がされており、モニターを裏返すと背面はまるで銀塩カメラ。

ファインダーを覗きながらじっくり写真に向き合いたくなるスタイルですね。

高級感

OLYMPUS PEN-F アルミ削りだし イメージ

操作部のダイアルはアルミの削り出しで操作感が良く高級感あふれる造り。

 

正面から見ると右手側にかつてあったシャッタースピードダイアルの位置にクリエイティブダイアルがついていたり、メーカーロゴの書体は昔のPEN-Fと同じという徹底ぶり。

 

残念なのは電源スイッチを左側に配置してしまったこと。

 

背面モニターを多用するミラーレス一眼はバッテリーを持たせるためによりこまめな電源のON・OFFを行うと思うのですが、左手側に電源スイッチがあるとその都度両手を使用しなくてはいけなくなってしまいます。

 

正面のクリエイティブダイアルはその使用頻度を考えると、電源スイッチのほうが良かったのではないのかと思ってしまいます。

このカメラの機能について

OLYMPUS PEN-F 画像処理 イメージ

まずイメージセンサーはマイクロフォーサーズサイズの有効2,030万画素Live MOSセンサー、画像処理エンジンはTruePic VII。

基本的にセンサーサイズが小さくなるとダイナミックレンジが不利になり、暗部の諧調が出なくなってくる上にこの高画素はどうであろうかと思いましたが作例を見る限り無用な心配だったようです。

さらに高画素化となったおかげで、オリンパスおなじみのハイレゾショットもOM-D E-M5 Mark2等では40MだったのがPEN-Fでは50Mとさらに高解像になっています。

高感度性能はISO200~25600となっていますが作例を見る限り常用ISO感度の上限はISO6400くらいでしょうか。

AFポイントは800点以上の測距点を持ち、フォーカスポイントを14倍まで拡大表示できるので高精細なモニターと併せてマクロ撮影やシビアなピント合わせに便利ですね。

タッチ式のモニターですので、タッチ&ドラッグでAFポイントを変えていくAFターゲットパッド機能も搭載しています。

ボディ内の手振れ補正機能は5軸5段。オリンパスの強力な手振れ補正はここでも健在ですね。

シャッタースピードは1/8000秒まで使え、連写のほうはフォーカス固定で10枚/秒、AF追従で5枚/秒、RAWでも連写枚数は250枚までOKとこのレトロな姿に似つかわしくなく高性能です。

そして静音撮影モードになると1/16000秒が可能となり、なんと秒間20コマという超高速連写が。静物から動体まで色々なシチュエーションで使える底力をもったカメラです。

現在のレトロ調デザインのカメラが流行るきっかけとなったのがオリンパスのミラーレス一眼であるPENシリーズ。

このPEN-Fは本家の面目躍如といったところでしょうか。

非常に高い潜在能力を持ちながら、多くのアートフィルターやカラーコントロールで初心者でも撮る事を楽しめる一台。

ちょっと武骨で愛嬌あるデザインはカメラでありながら被写体としても美しい、稀有なカメラだと思います。

ライター情報

ひろの ゆげのん 

Instagramページ:https://www.instagram.com/yugenonrx/

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