ミラーレス一眼レフというカメラが市場に登場したのは2008年9月のこと。パナソニックがこの年に世界初のミラーレス一眼「LUMIX DMC-G1」を発表しました。
現在では各社メーカーの色を出しながら様々なミラーレス一眼を発表していますが、ミラーレス一眼の歴史って実はまだ10年そこそこなんですね。
CANONからはEOS Mというミラーレス一眼が2012年に発表され、現在までにエントリーモデルから上級機種まで7機種が発売されています。
そんな中、CANONは2018年3月に新しいミラーレス一眼レフを発表しました。今回はCANON EOS Kiss Mのお話です。
EOS Kiss Ⅿのターゲット
さてこのEOS Kiss Ⅿ、Kissの名を冠しているとおり、どちらかというとエントリーモデルに位置づけられる機種です。
通常のMに対してKissはファミリー層、特にママや若い女性を主なターゲットにしているのではないでしょうか。
実際、カメラのデザインを確認してみますと、上から見た感じは最上級機種のM5に似ていますがKiss Mは電源スイッチからモードダイヤルや動画撮影ボタンなどの操作系を全て右手側に配置。
カメラボディ自体も小さいので女性でも片手で各種操作できる仕様になっています。
片手が空くということは荷物を抱えた状態や子供をだっこしたままでも設定変更から撮影まで行えるということ。
スマホに近い手軽な感覚でレベルの高い写真を撮ることが出来るところがこのカメラの一番の大きな特徴と言えます。
連写スピード
カメラ自体の性能に目を向けると、まずイメージセンサーはAPS-Cサイズの有効2410万画素にISO100-51200(拡張)のセンサーを搭載、そして画像処理エンジンは最新のDIGIC8を採用しています。
画像の処理能力が向上したことで連写スピードはワンショットAFで10コマ/秒、サーボAF(AF追従)で7.4コマ/秒となり、なんとMの最上位機種であるM5(DIGIC7採用)のワンショットAF9コマ/秒、サーボAF(AF追従)で7コマ/秒を上回るという下克上現象が起きました。
さらにAFはデュアルピクセルCMOS方式で高速かつ、測距点もM5の49点に対しKiss Mは143点と約3倍と、これはエントリーモデルと言ってよいのか疑ってしまうスペック。
かなりの潜在能力を秘めたカメラと言えるでしょう。
動画から高精細な静止画を
カメラのデザインについて、先にお話しした通り片手操作がしやすい造りの他に、大きな特徴としては、背面の液晶モニターがチルト方式でなくタッチ式のバリアングル方式であるということ。
そしてまた、動画機能も強化され4Kによる動画撮影が可能となりました。4K&バリアングルモニターは現代のファミリー層カメラの定番ですね。
デジカメはカメラにあらず、今は動画撮影もカメラで綺麗に残せる時代です。
そしてこの4K撮影された動画から高精細な静止画を作成する機能も搭載されているので、極端なことを言えばいつシャッターチャンスがくるかわからない子供やペットの写真を撮るのに、静止画で連写するより動画を撮って一番いいシーンを写真にする方が何倍も楽に良いものが撮れるということです。
また、内蔵のBluetooth機能で撮影した画像を即スマホに転送することが出来、SNSなどへの写真投稿もスマホカメラで撮った写真と同様の手軽さで高精細な写真をアップロードが可能。
このあたりも現代の需要をしっかり反映しているのではないでしょうか。
便利な機能
私が注目した地味に便利な機能が「サイレントモード撮影」。
ミラーレスとはいえ静かな場所でのシャッター音は気になるもの。
サイレントモードでは電子シャッターにより完全無音でシャッターが切れますので、お子さんの発表会やお昼寝中の赤ちゃんの接写などにかなり威力を発揮すると思います
ビギナーへ
上位機種がカメラの各々の機能の細かい設定などを撮影者に対してより深く・より使いやすくを目標に作られているのに対し、エントリーモデルは難しい理屈や設定は抜きにしてより簡単に、ほぼカメラ任せのオート撮影でどれだけレベルの高い写真が撮れるかを目指して各社作っています。
最近はインスタ映えなどの言葉と共に一眼レフやミラーレス一眼を購入する女子も増えているとのこと、消費者の目も肥えて厳しくなってきていることも確かです。
そんな時代にCANONが自信を持って発表したEOS Kiss Mはまさに「映える」写真を求めるビギナーの方々のマストアイテムになるかもしれません。
あとがき
筆者がこのカメラを初めて見た時、「これはEOS MのKiss仕様なのか?それともEOS KissのM仕様なのか?」と考えてしまいました。CANONがレフレックスミラー機(一眼レフ)とミラーレス一眼という二つの仕様の違うデジカメを今後それぞれ別の形でシリーズ化していこうと考えているのであれば、このカメラはEOS MのKiss仕様ということになるのでしょうね。究極の手軽さと高い性能で、このカメラは一眼レフのKiss同様にママだけに独占させたくないというパパも沢山現れそうです。
ライター情報
ひろの ゆげのん
Instagramページ:https://www.instagram.com/yugenonrx/
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