ミラーレスカメラと言われてまず頭に思い浮かべるのは、オリンパスのPENシリーズになりますでしょうか。それまで一眼レフカメラといえば黒くて大きなボディに大きなレンズ、女性より男性の手に合う大きさのカメラばかりでした。
そういった中で2008年、一眼レフカメラのミラーを排す事によりコンパクトデジタルカメラ同様の大きさのレンズ交換式カメラが発表されました。パナソニックやオリンパスといった会社が、クラシカルでシンプルなデザインのミラーレス一眼を次々に発売。小ぶりでかわいくてレンズ交換できるカメラはあっという間に女性を中心に大ヒットとなりました。SONYがミラーレスの分野に参入したのは少し後のことで、APS-Cセンサーを搭載したSONYのミラーレス一眼は、当時NEX(ネックス)というシリーズ名で展開されていました。
そして2013年からNEXシリーズはαシリーズに統合し、2016年12月に最上位機種であるα6500を発表しました。今回はα6500のお話です。
手振れ補正機能内蔵
NEXシリーズから引き継がれたαの4桁シリーズはα3000から始まり新機種が発表されるたびに確実に進化をしてきました。今回のα6500の進化の目玉は、まず待望の手ぶれ補正機能が内蔵されたこと。ソニーのEマウントファンがずっと待ち望んでいた機能がようやく搭載されました。
NEXシリーズからのソニーのAPS-Cサイズミラーレスで初となる5軸のボディ内蔵手振れ補正機能は、マウントアダプターを使ってAマウントのレンズを使用する時もきちんと作動します。ソニーは一眼レフでは最初からボディ内手振れ補正を搭載していたのに、このEマウントシリーズではどうして手振れ補正が搭載されないんだろうと思ったこともありましたが、よくよく考えてみればセンサーは大型のAPS-C。それをあのコンパクトボディに搭載するのも大変でしたでしょうけど、さらに手振れ補正ユニットをとなるとユニットの小型化とボディ内の部品配置の調整がマイクロレベルで必要だったのではないかと思います。
かなりの年月をかけ実現させたEマウントの手振れ補正。ここにソニーの意地を感じました。
イメージセンサー
α6500に使用されているイメージセンサーはα6300と同じAPS-Cサイズの2420万画素で、画像処理エンジンはBIONZ Xを採用しISOは100-51200まで使えます。しかしながらα6300と違うのは、新開発のフロントエンドLSIと大容量のバッファメモリを搭載し、α6300を上回る高速処理を実現しているところ。アフタービュー方式で11コマ/秒、AF追従でも約8コマ/秒の連写が可能でその際はなんと307コマまでの連射が可能になっています。8コマ/秒で30秒以上の連写が出来るという事で、運動会での駆けっこなんかであればスタートからゴールまで連写できてしまうレベルです。
また、動体連写で肝心なのはAF性能ですがこの性能に関しても秀逸で、425点の位相差AFセンサーとコントラストAFセンサーで4D FOCUSを実現しています。測距点をファインダーの隅々に配置し、AF速度は最速0.05秒と一眼レフのプロ機同様のスペックですね。
タッチパネル仕様
また、もう一つの特徴として液晶パネルがこのクラス初めてタッチパネル仕様となりました。最近の新しいカメラでは当たり前のように搭載されているタッチパネル式液晶モニター。
α6500に採用されたモニターはチルト式の3型ワイド液晶(約92万ドット)で、モニターを見ながらタッチでピント合わせやシャッターが切れるのはもちろんのこと、ファインダーを覗きながらモニター上を指でなぞることによりAFポイントを直感的に動かす事が出来ます。ファインダーは高解像度でコントラストが高い240万画素のOLED Tru-Finderを装備し、ファインダーを使っての撮影も快適に行えるようになってます。
ハイパワーな動画性能
動画の性能もハイパワーです。シネマカメラのスーパー35mmフォーマットでの高解像度4K動画が本体内で記録可能となっています。APS-Cセンサーですが画素加算のない全画素読み出しで4K映像に必要な画素数の約2.4倍、6K相当の映像を出力します。4Kの記録フォーマットにはXAVC Sを採用。4K記録時は最大100Mbps、記録時には最大50Mbpsの高ビットレートで高画質、高精細で圧縮ノイズの少ない美しい映像が撮れます。
また、フルHD120fps撮影時には、後編集で高画質なスローモーション映像を作成することもできます。もちろん動画撮影時にもファストハイブリッドAFが効いて、像面位相差AFセンサーとコントラストAFにより、ハイスピードなオートフォーカスが可能です。また、オートフォーカスの駆動速度や追従感度も調整でき、シーンに合わせてフォーカスの調整ができます。
販売方法
これはカメラの性能ではなく販売方法についてなのですが、ソニーのコンデジ、RX100シリーズは最新がRX100m5という5代目の機種になっています。しかしながら、先代どころか初代のRX100以降シリーズすべての機種が現行で販売されているという、他ではあまり見られない販売方法をソニーはとっています。このα6000シリーズも同様で、α6500発売後も先代のα6000、6300は現行機として併売されています。α100にしてもそうですが、初代と最新機種では機能も違えば価格も違うわけで買う側からすれば自分が必要だと思う機能が搭載された機種を選べるというメリットがあります。
なにも最新の機種に搭載された機能が万人全ての方が望んでいる機能では無いと思いますし、むしろいらない機能が搭載されてお値段が上がっているというパターンもあるわけですから。このソニーの販売方法は機種の選択肢を増やしてくれる上でも好感を覚えます。
まとめ
そもそもミラーレス一眼というのは一眼レフからミラーを取り除いたものではなく、どちらかといえばコンパクトデジタルカメラのレンズを交換できる形にしたもの・・・と、私にはそんなイメージがあります。
しかしソニーのミラーレスについては、NEXの頃からコンデジでも一眼レフでもない、新しいジャンルのカメラという認識がありました。センサーのサイズを小さくすればカメラ本体の大きさももっと小さくできたでしょう。RX100位の大きさのミラーレス一眼もできたかもしれない。でもソニーはやらなかった。APS-Cセンサーの画質にこだわったんですね。形より操作性と画質にこだわったミラーレスはほぼ究極の形に仕上がったと言って良いでしょう
ライター情報
ひろの ゆげのん
Instagramページ:https://www.instagram.com/yugenonrx/
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