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写真のコツ vol. 14

カメラの構え方

· カメラ

写真を撮影する場合、最初に注意しなければいけないのはブレとボケを防止することです。かつて、ブレボケ写真が流行したことがありましたが、所詮流行でしかなく、短期間でブームは治まり、すぐに消えてしまいました。AF機構が搭載されてボケは少なくなりましたが、手ブレは相変わらず可能性は高く、せっかくの写真を台なしにしかねません。そのブレを防ぐ最大の方法はカメラの構え方にあります。ここでは、ヨコ位置とタテ位置の構え方の基本を紹介しましょう。

手ブレ補正機能を100%信用するのはやめましょう

写真 手振れ イメージ

AF(オートフォーカス)機構と同じく、最近のカメラは手ブレ補正機能が搭載されています。このおかげで手ブレは劇的に減った……わけではありません。通常、この機構はシャッター速度にして2〜3ランク上がるといわれています。以前のカメラは1/15、1/30、1/60、1/125とおよそ倍速で設定されており、非常にわかりやすかったのですが、最近のカメラには多数の中間速度があります。

それはともかく、1/15のシャッター速度が1/60、1/125になれば手ブレは確かに減るでしょう。しかし、カメラの構え方が悪ければ1/125でも手ブレはします。

基本は横位置のスタンディング

撮影 スタンディング

写真を撮影するとき、一番多いのはスタンディングでカメラを横位置に構えるケースです。このときの基本的な構え方は右手でグリップを握り、人差し指でシャッターボタンを押します。左手は手のひらで本体を支え、指先でズーミングを操作します。ここまではいいのですが、問題はこの先です。ブレを減らすには両脇を締めて腕と体を一体にします。そして、両足を肩幅ほどに広げ、さらには右足、または左足を少し前に出します。シャッターボタンを押すときのショックでカメラを動かさないように、静かにゆっくりと押します。

ただし、この状態ではカメラ位置が自分の目の高さに固定されます。状況によってはカメラを低く構えることもありますから、その高さに応じて上体をかがめます。さらに低くしたいときはしゃがまなければなりませんが、その場合は片ヒザ、または両ヒザを地面に下ろします。

このとき、初心者の皆さんは往々にして片目を瞑ってファインダーを覗きます。その方が被写体に集中できるというメリットはありますが、ファインダーから外れた部分のシーンを肉眼で確認するという意味で両目を開けたままで撮影することをおすすめします。静物やポートレートはあまり必要ありません。しかし、スポーツ写真や野鳥、野生動物などを撮影するときは大いに役立ちます。

縦位置は要注意です

初心者はカメラを縦位置に構えることは少ないのですが、それもあってたまに縦位置に構えると手ブレしやすくなります。横位置のように両脇を締められなくなるのも原因のひとつです。

その脇を締めるのに、縦位置では右脇を締める方法と左脇を締めるやり方があります。右脇を締めるとき、シャッターボタンは下になり、左手を上にして構えます。左脇を締める場合はその反対になります。どちらを選ぶかは自分のやりやすい方で構いません。ただし、脇は一方しか締めることができないため、手ブレしやすくなります。それを防ぐにはカメラを自分の額に押しつけます。こうすればカメラは二か所で固定されることになります。

望遠レンズはサポートを利用しましょう

焦点距離の長い望遠レンズは一段と固定するのが難しくなります。長くて重たいため重心がレンズ側に移動するからです。左手でカメラ本体を支えただけでは固定できません。そこで三脚を使用するというのが望遠レンズを使用するのときのパターンですが、どんどん移動する場合はそういうわけにはいきません。そこでどうするかということになりますが(一脚を使うというのもひとつの方法ですが)、サポートを利用すれば比較的簡単です。

このときのサポートは体重を支えられればなんでも構いません。建物の壁面、フェンス、立木、電柱などを利用します。なにもなければ手近な人間の肩も利用できます。ベンチなどカメラを乗せる手頃なものを使ってもいいでしょう。

いよいよなにもないときはニースタンスで撮影します。これにはいくつかのパターンがあります。「体操座り」をして左右どちらかのヒザを立て、そのヒザの上にカメラ(レンズ部分)を乗せたり、片ヒザをついてもう一方の足の上にカメラを構えたりします。

シャッターは呼吸を止めてゆっくりと

ブレを防ぐにはシャッターボタンの押し方も大切です。しっかりとカメラを固定していても、シャッターを切るときの動作でカメラが動くとブレてしまいます。それを防ぐには、シャッターを切る瞬間は呼吸を止めて、ゆっくりとボタンを押します。スポーツや野鳥のように速く動くものを撮影する場合、ついつい急いでボタンを押してしまいがちで、それがブレにつながりかねません。三脚を利用する場合はケーブルレリーズが使えますが、手持ちではそういうわけにはいきません。

 

AF機構を搭載したカメラではシャッターボタンについてもうひとつの注意点があります。それが「半押し」です。シャッターボタンを半押しすることでピントが合うからです。完全に押してしまうとシャッターが切れてしまいますから、指先に加える力加減が微妙です。そのため、指先でも指の腹でもなく、指先から2〜3㎜の位置でボタンを押さえます。この位置なら最も微妙な操作ができるからです。

まとめ

昔々、110(ワンテン)という小さなカメラが大流行したことがあります。小さくて軽いのはいいけれどやたら手ブレが多く、ブームはすぐに消滅してしまいました。カメラはある程度の大きさと重量が必要だということです。といって、体力のない人が重たいカメラを持ち歩くと疲れます。自分の手のサイズや体力に応じたカメラを選択することが大切です。

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