今年は11月でも真冬並の寒さです。寒くてもキャンプは暖房器具を揃えれば楽しめます。石油ストーブがあれば、電源がないサイトでも暖かく過ごせるので必需品ですね。今回はキャンプでの石油ストーブについて比較と、実際に使っているフジカハイペットをレビューします。
石油ストーブの知識
石油ストーブの燃料は灯油です。石油と言うと、ガソリンや軽油なども含まれますが、昔は石油といえば灯油だったことから、今でも石油ストーブと呼ばれています。石油ストーブには、暖流の出方によって2種類あります。反射式と対流式です。
反射式とは
反射板が付いており、熱が反射してストーブの前方にあるものを効率的に暖めます。キャンプで使う場合には、壁面に沿って置くことができます。
出典:http://www.ecofeel.jp/equipment/differences.html
対流式とは
対流式は、ストーブの近くで暖まった空気が上昇して、部屋の中に自然に空気の流れができて部屋全体を暖めます。キャンプで使う場合には、テントの中央に置くことになります。
出典:http://www.ecofeel.jp/equipment/differences.html
キャンプで使う際の注意点
キャンプで使用する際にはいくつか注意点があります。
1.こまめに換気をすること
テント内での使用はメーカーで推奨していません。あくまで自己責任となります。換気をしないとストーブが不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒になり、最悪の場合死に至る可能性もあります。ベンチレーションを開けておき、さらに1時間に1~2回程度はしっかりと換気をしましょう。
2.燃えやすいものを近くに置かない
キャンプでよく使用するカセットガス缶は、熱により破裂する可能性があります。ストーブの近くに燃えやすいものを置かないようにしましょう。
キャンプでよく使用されている石油ストーブ
キャンパーに人気の石油ストーブメーカーといえば、フジカ、トヨトミ、アラジン、武井バーナーが有名です。一般的に家庭で使われるものと違い、キャンプ用としては車に積載しやすいサイズのものが好まれています。また、灯油をストーブに入れたままにしてもこぼれにくいストーブも人気です。
フジカハイペット
サイズ:幅310mm × 奥行310mm × 高さ432mm
重量:5.6kg(空タンク時)
タンク容量:3.6リットル
コンパクトなサイズ感ながら、他メーカーの同サイズのものより暖かいというキャンパーのクチコミが多いフジカ。灯油を入れたまま運んでもこぼれることは少ないようです。反射板が付いたモデルと、付いてないモデルを選べます。価格は約3万円です。
トヨトミ レインボー
出典:http://www.toyotomi.jp/products/heating-oil/convected-stove/rl-25f/
サイズ:幅388mm × 奥行388mm× 高さ485mm
重量:6.4kg
タンク容量:4.9リットル
対流式の石油ストーブです。デザインもキャンプにぴったりのランタン風。アマゾンのレビューによると、ポータブルサイズでかなり暖かくなるものの、灯油を消費するのが早いと感じている人が多いようです。実勢価格は2万円とお手頃です。
アラジン ブルーフレームヒーター
出典:Amazon
サイズ:幅388mm×奥行405mm×高さ551mm
重量:8.5kg
タンク容量:4.1リットル
とにかく秀逸なのはちょっとレトロなこのデザイン。キャンプではもちろん、自宅で使用してもしっくりきます。何十年と長く使用しているファンがいるほどです。とても暖かいとのことですが、他のストーブに比べてサイズが大きく、重量もあるのが気になるところです。実勢価格は3.5万円です。
武井バーナー 301A
出典:Amazon
サイズ:幅160mm×奥行160mm×高さ330mm
重量:1.8kg
タンク容量:1.2リットル
今回紹介したものの中でもとにかくコンパクトで、暖かい武井バーナー。レトロなデザインも魅力です。ただ、タンク容量が1.2リットルと小さいので、燃焼時間は5時間ほど。取扱いがやや難しく、炎上して火柱が上がるなどすることがあるようです。メンテナンスも必要なので、玄人好みの一品と言えそうです。実勢価格は5万円。
フジカハイペットレビュー
数あるメーカーの中から、筆者はフジカハイペットを購入しました。決め手は安心の日本製であること、耐震消火機能が付いていること、灯油を入れたまま運んでもこぼれにくいという点が気に入りました。
フジカは一般の店舗やネットショップでは販売していません。メーカーに直接電話をして注文します。支払い方法も宅配便による代引きのみです。注文をしてから製造される受注販売なので、時期に寄って納期が異なります。筆者の場合は10月中旬に注文をして、1カ月ほど納品までかかるとのことでしたが、実際は3週間ほどで到着しました。
サイズは思っていたよりコンパクト。これなら車に積むにも問題ありません。さっそくキャンプに持っていきました。
初めて使用する時や、シーズン最初の使い初めは、灯油の給油後10~15分待ちます。さっそく火を点けてみました。まず、右側の緊急消火レバーを上方向に上げ、黒いつまみをUPという方向に回します。そいて、燃焼筒つまみ(コイル部分)をつまんで斜めに持ちあげて、横からマッチやライターで火を付けるだけです。
なんとも暖かいです。石油ストーブ独特の明かりが懐かしさを感じます。反射板が付いたモデルにしたのですが大正解。ストーブの前にチェアを置いて座っていると、体の前面に熱が来ますのでとても暖かいです。コンパクトながらとても暖かく、これはこの冬大活躍の予感です!
石油ストーブで冬キャンプを楽しもう!
いかがでしたか?今回はキャンプで使える石油ストーブをご紹介しました。冬のキャンプは人が少なくてゆったりと過ごせますし、星もよく見えます。暖かいテントで楽しいアウトドアライフを満喫してください。
ライター情報
浜田サリー
キャンプ大好きなアウトドアライター。子供を連れて休みがあればキャンプに出撃しています。ブログ「ちょっとキャンプ行ってくる。」http://chottocamp.comを運営しています
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